脂肪酸は炭素、水素、酸素の原子で構成されている。

赤丸チェック飽和脂肪酸・・・結合していないもの

赤丸チェック不飽和脂肪酸・・・二重結合があるもの(トランス脂肪酸はこちらに分類される)

トランス脂肪酸は炭素のそれぞれ反対側に水素があるトランス型の構造を持つのでトランス脂肪酸と呼ばれています。

天然のものと人工的に作られたものがあり、牛肉や牛乳などの乳製品には天然のものが微量に含まれています。

問題となっているのは人工的に作られたトランス脂肪酸です。

私たちの食生活に密接な関わりのある代表的なものとその役割を見てみましょう。

①飽和脂肪酸

常温で個体になります。
牛脂、ラード(豚の脂)、バター、チーズなどの乳製品など主に動物性の脂肪に多く含まれます。
取り過ぎると血液中のLDLのコレステロール値を上昇させて動脈硬化の原因になります。

②不飽和脂肪酸

常温で液体となり酸化しやすい性質を持ちます。

一価不飽和脂肪酸、n-9系脂肪酸

olive

健康と美容に良いことで知られるオリーブオイルに含まれるオレイン酸が含まれるグループです。

酸化されにくく、からだの細胞を傷つけ老化させる過酸化脂質が作られにくい上、LDL(悪玉)コレステロールを減らしてHDL(善玉)コレステロールを増やしてくれます。

オリーブオイルは、一日小さじ4杯摂取するだけで、心臓病になるリスクが大幅に低下するとも言われています。

また、自然界ではオリーブオイルは天然の下剤といわれ、実際に、便秘症の人64人が毎朝大さじ1杯を2週間摂取するという実験を行ったところ、63人が改善の効果を実感できたというデータもあります。
他にも、オレイン酸やポリフェノールなどの抗酸化成分が豊富に含まれているオリーブオイルは白髪予防にもなるといわれています。

本来、生の状態で摂取するのが理想的なので、飲むことが苦手な場合は、
サラダにかける、パンに塗って食べる、パスタに混ぜる等して摂取することがいいですね。










オリーブオイルを買う時と保存に注意

    • 購入するなら「エクストラバージンオイル」(酸度0.8%以下)

生で摂取する場合は、必ず「エクストラバージンオイル」で 質の悪い物を摂取することは逆に体に害を与えることになってしまいます。

    • 保存容器はダークグリーンかダークブラウンのものを

オリーブオイルを酸化させるのは空気と光です。 ペットボトルは、わずかですが空気が入るし、透明のガラスでは光を通してしまいます。

    • 保管場所は涼しくて暗い場所で

熱も同様にオリーブオイルを参加させてしまいます。 コンロ回り等に置くことは避けましょう。

    • 開封後はなるべく早く使い切る

オリーブオイルの賞味期限は製造から24か月と言われています。しかし、開封後はその劣化速度が速くなります。 開封後早めに使い切れる量を購入するようにしましょう。

 

 

多価不飽和脂肪酸

チェック 赤n-6系脂肪酸

植物油

体内で合成できないので食物から取る必要のある必須脂肪酸で大豆やコーン油などの植物油に含まれるリノール酸があります。日常生活で取り過ぎる傾向があり、取り過ぎるとHDL(善玉)コレステロールを減らしてしまい肥満につながります。

 

チェック 赤n-3系脂肪酸

青魚

必須脂肪酸で、コレステロール値を下げ中性脂肪を減らす効果があります。

くるみなどのナッツ類やエゴマ油などに多く含まれるαリノレン酸、青魚に含まれるEPA(エンコサペンダエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)があります。EPA(エンコサペンダエン酸)は血管を丈夫にしてLDLコレステロールを減らして動脈硬化を予防します。

DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳細胞の働きを活発にするので記憶力や認知力の向上に効果があります。

 

n-6系とn-3系の摂取は4:1程度の割合がベストと言われていますが、最近の食生活の欧米化や若い世代では魚より肉が好まれるため、このバランスは崩れてしまっています。

 

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トランス脂肪酸

フライドポテト

植物性の油の不飽和脂肪酸は不安定な上、液状で酸化しやすく日持ちしません。
そこで、20世紀初めに高温高圧で水素添加する化学処理が生まれました。

この方法で、水素が足りないところに化学処理で水素を添加することで水素原子が反対側に移動してトランス型になり、植物性の油から常温でも個体で酸化しにくく保存性の高いマーガリンやショートニングが作られてパンや菓子、加工食品の製造に使われるようになりました。

自然界では人工的に作られたトランス脂肪酸はまだ100年ほどしか人間が摂取していないものであり、最近、動脈硬化や心臓病のリスクを高める危険性が問題になっています。